特別支援学校教諭について

学校

特別支援学校教諭への道・・・どういう学校なのか

幼稚園、小学校、中学校、高校と教諭と名の付く職業はいくつか存在しますが、特別支援学校教諭という職業もあります。
この特別支援学校というのはどういう学校なのかというと、障害を持っている児童や生徒が通う学校で、養護学校、盲学校、聾学校をあわせて特別支援学校といいます。

中でも養護学校は障害の種類によって3つに分かれていて、知的障害児が通う学校、肢体不自由児が通う学校、病弱児が通う学校に分かれています。

知的障害児が通う学校では知的障害を持っている児童や生徒のほかに、最近多くなっているという多動性疾患を持っている児童や自閉症の児童等も含まれます。
こうした障害を複数持っているというお子さんも多く在籍されています。

肢体不自由児の多くは車いすを利用しているお子さんが多く、小児麻痺、脳性麻痺、半身不随などの障害を持った児童が在籍し、病弱児の学校は内臓疾患や小児がん、心臓の病気などをお持ちのお子さんが通う学校です。
小学校から高校生までの幅広い年齢の児童や生徒が通っていますし、障害に応じて対応の仕方も変わってきます。
通常の教育についての知識などのほかにも、障害についての知識が必要となるので、特別支援学校の教諭になるためには教員採用試験の中でも特別支援学校教諭の科目を受験し合格しなければなりません。

特別支援学校教諭になるためのルートとは

まず高校を卒業し大学の教職課程、短大の教育家、一般大学や短大で学びます。
大学教職課程に進む場合、大学院で学び幼稚園、小学校、中学校、高校のいずれか教員免許を取得し、その後、教育職検定、教員資格認定試験などに合格することで特別支援学校教諭免許を取得できます。

高校から短大教育科に進んだ場合も、大学の教職課程から大学院へ進んだルートと同じです。
一般の大学、短大に通った場合には一般の大学、短大を卒業してから教員資格認定試験を受け、その後、幼稚園や小学校等の教員免許のいずれかを取得します。

それから教育職検定、教員資格認定試験等に合格し、特別支援学校教諭になる事が出来ます。
いずれにしても高校卒業から長い期間がかかりますが、通常の教員の知識にプラスした知識が必要となるので、学ぶべきでしょう。

特別支援学校教諭の採用試験難易度や合格率について

特別支援学校教員採用の試験、採用倍率ですが小学校教諭採用で4.5倍、中学校で約8倍、高校も約8倍、養護教諭については9倍近くの数値です。
教職員の中にあっては合格しやすいといわれています。

ただ採用の数自体が少ないので、希望する自治体に採用があるかどうかを確認してから検討する方がいいと思います。

いずれにしても採用試験は一般の就職よりも狭き門となる事が多いので、しっかりと勉強しておくことが必要です。